パリッとした歯ごたえが魅力的な日本のお菓子「せんべい」。
「そういえば、せんべいにはどんな歴史があるんだろう」と疑問に思ったことはありませんか?
普段身近にあるせんべいですが、実は面白い歴史を辿って誕生したお菓子です。
今回は、せんべいの歴史や名前の由来、さらにおすすめのせんべいを5つ紹介します。
また、せんべいと似ているあられ・おかきの歴史についてもまとめました。
歴史や魅力を知って、せんべいをさらに味わってみましょう。
【目次】
- せんべいの歴史とは?
- 「せんべい」の名前と形の由来
- せんべいが人気になった理由
- せんべいと似ている!あられ・おかきの歴史
- せんべいの魅力3つ
- おすすめのせんべい5選!贈り物にも最適なのはこれ!
せんべいの歴史とは?
せんべいはどんな歴史を辿って誕生したのでしょうか?
せんべいが誕生した経緯は諸説ありますが、実は中国から伝わってきたといわれています。
こちらでは、せんべいがどのように生まれたのかを詳しく解説しました。
せんべいの歴史を押さえると、新たな一面を知ることができますよ。
発祥地は中国!
せんべいは、紀元前202年〜後8年の中国に誕生したとされています。
当時、中国ではおめでたい日の食事として、せんべいがメニューに加えられていたそうです。
日本では、飛鳥時代に伝わったといわれており、737年には文書『但馬国正税帳』の中に、「せんべい」の文字が記載されています。
ただ、一説によると、平安時代に空海が中国のせんべいを気に入って製法を学び、日本に伝承したともいわれているとか。
日本で誕生したイメージのあるせんべいですが、実は中国の食べ物がもとになっていたのですね。
日本のせんべいはもともと小麦粉と水で作られていた
日本で作られていた昔のせんべいは、お米ではなく、小麦粉と水から作られていたそうです。
10世紀前半の辞書『和名類聚抄』では、せんべいを「コムギ粉を油で熬つたものである」といったように記載されており、現在とは異なる食べ物だったことがわかります。
小麦粉と水が原料のせんべいは、江戸時代まで作られていたそうです。
江戸の市街では小麦粉のせんべいを販売するお店がいくつもあり、甘い瓦せんべいも扱っていたとされています。
今の「せんべい」は明治時代から
現在販売されているせんべいが出回ったのは、明治時代からとか。
当時、日光街道の宿場町「草加宿」でおばあさんが団子を販売していたそうです。
売れ残った団子を捨てたところ、侍が平らにして焼くことを提案したことで、今のせんべいが完成したといわれています。
このように、草加宿で販売されたせんべいがお客様の心を掴み、大人気になったのです。
ちなみに、草加宿では、以前から蒸したお米をつぶして丸め、塩をまぶして焼いた「せんべいのようなもの」を食べていたそうですよ。
「せんべい」の名前と形の由来
「せんべい」の語源は、草加宿でせんべいを販売していたおばあさんの名前「おせん」に由来しています。
おせんさんが作る食べ物ということで、せんべいと名付けられたそうです。
また、せんべいの形は丸いものが多いですが、これは当時丸い団子を平らにして焼いたことの名残といわれています。
せんべいの名前と形は、どちらも草加宿が関係しているのですね。
せんべいが人気になった理由
せんべいが人気になった理由は、原料のお米(うるち米)をたくさん収穫することができたから。
製法も、手間や時間がかからないので、誕生してから今までずっと作り続けられています。
さらに、「せっかくの食べ物を粗末にするのはもったいない」という日本ならではの心意気から、大衆向けのお菓子として広まったのでしょう。
せんべいと似ている!あられ・おかきの歴史
せんべいと似ているあられやおかき。
それぞれの歴史も、この機会にぜひ押さえておきましょう。
せんべい・あられ・おかきの違いについては、以下の記事で詳しく解説しているので、チェックしてみてください。
あられの歴史
あられとは、もち米を原料とした小さな米菓のことです。
いつから誕生したのかは諸説ありますが、奈良時代に神様へのお供え物だったお米をあぶり、食べたことが起源といわれています。
文書『山城風土記』によると、平安時代にはあられが生産されていたことも記述されているそうです。
江戸時代では、餅を原料としたあられが大量生産され、明治から大正時代に現在のような形で販売されたといわれています。
「あられ」という名前は、餅を原料に生産されていたときの跳ねる音や、ぷくっと膨らんだ形が「霰」をイメージさせることから名付けられたそうです。
おかきの歴史
おかきとは、もち米を原料とした、あられより大きい米菓のことです。
おかきの始まりは、平安時代のお正月、神様へお供えしていた鏡餅を欠いて揚げたことといわれています。
「おかき」の語源は、鏡餅を「欠いて」作られたものだから。
神聖な力がこもると考えられていた鏡餅は切ることを避けられていたので、槌(つち)で割ったり手で欠いたりしたことから名付けられたそうです。
もともと「かきもち」と呼ばれていましたが、室町時代の宮中で「おかき」と言われるようになり、広まったといわれています。
せんべいの魅力3つ
昔からずっと愛され続けているせんべい。
誰もが頬を緩ますのは、せんべいに以下3つの魅力があるからです。
- 香ばしい風味とパリッとした歯ごたえ
- 体に嬉しい効果がたくさんある
- 海外の人にも大人気
せんべいは、子どもから大人まで、自分用にもお土産用にも最適なお菓子といえます。
こちらで、せんべいの魅力を再確認してみましょう。
香ばしい風味とパリッとした歯ごたえ
せんべいの魅力として外せないのが、他のお菓子と一線を画す味わい。
お米の香ばしい風味とパリッとした歯ごたえで、ついつい2枚目、3枚目…と手が伸びてしまう方も多いでしょう。
最近では、定番の醤油味や海苔味に加えて、えびせんべいや山椒せんべいなど様々な種類が販売されています。
自宅で緑茶と共にほっこりするのも良いですし、手土産にしても喜ばれるお菓子といえますね。
体に嬉しい効果がたくさんある
実は、せんべいには以下のような体に嬉しい効果があることをご存じでしょうか?
- 消化吸収を助ける
- あごの筋肉を動かせる
- 栄養価が高い
噛み応えのあるせんべいは、何度も噛むことでだ液の分泌が良くなり、消化吸収を助けてくれます。
さらに、あごの筋肉もたくさん動かせるため、歯が丈夫になったり老化を防いだりする効果も期待できるとか。
栄養面としても、たんぱく質・炭水化物・ミネラルなどがまんべんなく含まれているのが魅力的。
ケーキなどの洋菓子と比べてもカロリーが少ないため、ダイエット中の方にもおすすめしたいおやつです。
海外の人にも大人気
せんべいは、日本土産の定番として海外の人にも大人気です。
「食べやすいし、食感が軽くておいしい」など、高評価を持つ方が多いので、海外に住んでいる友人へのお土産にもぴったり。
日本の原料を使っていながら、味わいに強い癖もないので、きっと喜んでくれるはずです。
「海外の人へどんなお土産を渡そうかな?」と悩んでいる方は、ぜひせんべいを検討してみてください。
おすすめのせんべい5選!贈り物にも最適なのはこれ!
「美味しいせんべいが食べたい!」と思っても、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
また、せんべいを贈りたくても、一体どれが最適なのか悩んでいる方も多いでしょう。
こちらでは、自分用にも贈り物用にもおすすめのせんべいを5つ紹介します。
様々なせんべいをセレクトしたので、ぜひ参考にしてみてください。
竹の子せんべい
「竹の子せんべい」は、あられせんべい専門店「大黒屋」の長い歴史を共に歩んできたロングセラー商品です。
国産うるち米を使用した昔ながらの堅焼きせんべいで、竹の子の形もとってもキュート。
バリバリとした歯ごたえと確かな食べ応えは、1枚でも満足できるほどのボリューム感です。
醤油・ごま・からし・ざらめ・海苔の5種類の詰め合わせなので、毎日飽きずに美味しいせんべいを楽しめます。
うすごろも
サクサク・パリパリした食感がたまらない「うすごろも」。
薄く食べやすい口当たりだからこそ、子どもから大人までみんなが夢中になる定番商品です。
味は、ごま・醤油・えび・青のりの4種類をご用意いたしました。
「たくさんの方に配れる商品が欲しい」とのお声から、個別包装で54枚入りと72枚入りの2種類をご提供しています。
茶沢 鉄板焼せんべい えび
「茶沢 鉄板焼せんべい えび」は、あっさりした塩味と香ばしい海老の風味が絶品のせんべいです。
特注の焼き窯で小海老を練り込んだ生地を焼いており、サクッとした食感とお米や海老の旨味をとことん引き出しました。
世田谷観光物産とコラボによって誕生した自信作のせんべいで、手が止まらなくなること間違いなし。
同じシリーズとして、甘醤油味の「茶沢 鉄板焼せんべい 甘辛」やチーズ味の「茶沢 鉄板焼せんべい チーズ」もチェックしてみてください。
プチカルルス
かわいらしい贈り物を探している方には、「プチカルルス」がおすすめ。
淡い彩りで食べてしまうのがもったいなくなるルックスなので、プレゼントに喜ばれるでしょう。
ほんのりとした甘みとやさしい口どけは、食べた人も思わず笑顔になる美味しさです。
炭酸せんべい・抹茶プチ・梅プチの3種類が入っており、お子様にも食べやすい一口サイズですよ。
チトカラあら井の山椒せんべい
「チトカラあら井の山椒せんべい」は、鰻割烹の名店「鰻割烹あら井」とコラボした商品です。
「鰻割烹あら井」の鰻に使用している山椒と海苔を混ぜ合わせたせんべいで、ここだけしか食べられない病みつきになる味わいを実現。
お茶請けにはもちろん、お酒のおつまにも最適なせんべいを、ぜひ試してみてください。
まとめ
今回は、せんべいの歴史や名前の由来、さらにおすすめのせんべいを5つ紹介しました。
せんべいの歴史には諸説ありますが、もとになっているのは中国でおめでたい日に食べられる食べ物でしたね。
今のせんべいが作られたのは明治時代で、食べ物を粗末にしないようにと団子をつぶして焼いたものが起源といわれています。
歴史を感じながら、せんべいをさらに味わってみてくださいね。