普段から身近にあるせんべいに、どんな栄養があるのかご存じでしょうか?
お米から作られているせんべいは、実は様々な栄養素が含まれているうえ、食べると体に良いことがたくさんあるんです。
今回は、せんべいの栄養についてとことん解説していきます。
「せんべいにはどんな栄養素があるんだろう?」と疑問に感じている方は、参考にしてみてください。
※本記事でご紹介している数値は、2024年4月8日に調査したものです。
【目次】
- せんべいに含まれている栄養素とは
- せんべいの栄養素には、どんな働きがあるの?
- せんべいは「栄養」以外にも体に良いことが3つある
- 栄養のあるせんべいを食べたい人に!おすすめの商品
せんべいに含まれている栄養素とは?
せんべいに含まれている栄養素として代表的なものは、以下の通りです。
種類 |
カロリー(kcal) |
たんぱく質(g) |
脂質(g) |
炭水化物(g) |
食塩相当量(g) |
醤油せんべい |
368 |
7.3 |
1.0 |
83.9 |
1.3 |
甘辛せんべい |
374 |
6.7 |
0.9 |
86.2 |
1.2 |
※参照:食品成分データベース
※せんべい100gにおける栄養素
ハイカロリーのように感じるかもしれませんが、せんべい1枚あたり(約20g)で計算すると、約70kcalほどであり食塩相当量も0.2g程なので、食べ過ぎなければ問題ありません。
【関連記事】
せんべいの食べ過ぎで起こること3つ!予防方法と食べ過ぎたときの対処法
せんべいの栄養素には、どんな働きがあるの?
こちらでは、せんべいに含まれる以下の栄養素について、どんな働きをするのか解説していきます。
- たんぱく質
- 脂質
- 炭水化物
- 食塩
具体的な栄養素の役割を押さえて、より美味しくせんべいを食べましょう。
たんぱく質
たんぱく質は、筋肉や骨といった体を構成するための主な成分です。
さらに、エネルギーを生み出したり免疫力を高めたりなどの働きもあります。
たんぱく質が不足すると、免疫機能が低下して抵抗力が弱まったり、筋力が低下したりといったことが考えられるため、意識的に摂取することが大切です。
日本人の食事摂取基準によれば、たんぱく質1日あたりの推奨量は「18~64歳の男性で65g、女性で50g」とされています。
不足しがちなたんぱく質を、おやつのせんべいで補うのは良いかもしれませんね。
脂質
脂質と聞くと必要ない栄養素のように感じるかもしれませんが、実は体を動かす重要なエネルギー源としての役割を担っています。
また、ホルモンや細胞膜をつくったり臓器を保護したり、体を温度の変化から守ってくれたりなど、様々な働きがあるのです。
脂質をとりすぎると肥満の原因になりますが、不足すると疲れやすくなるうえ、体の抵抗力が低くなるリスクもあります。
日本人の食事摂取基準によると、脂質1日あたりの推奨量は男女共に「総エネルギー摂取量の20%以上30%未満」です。
炭水化物
炭水化物は、消化されるとエネルギー源になる栄養素です。
たんぱく質や脂質と同じような働きがありますが、炭水化物は唯一すぐにエネルギーへと変換できるうえ、脳の栄養源にもなるという特徴があります。
このため、炭水化物が不足すると疲れやすくなってしまったり、判断力が鈍って注意力が散漫になったりなどが起きてしまうことも。
日本人の食事摂取基準では、炭水化物1日あたりの推奨量は男女共に「総エネルギー摂取量の50〜65%」です。
食塩
食塩は、体内の水分バランスなどを維持するための栄養分です。
加えて、神経や筋肉の働きを調整したり、細胞を守ったり、栄養素の吸収や輸送にかかわっていたりなど、人間が生活していくうえで欠かせない多くの役割を担当しています。
多量の発汗などで体内から食塩(ナトリウム)が足りなくなってしまうと、疲労感や食欲不振などが発生することに。
ただ、食塩をとりすぎた場合は体の不調にもつながってしまうので、1日あたりの食塩摂取量目安である「男性7.5g未満、女性6.5g未満」を意識してみてください。
【参考記事】
せんべいの塩分はどれくらい?塩分を摂り過ぎたときの対処法も解説
せんべいは「栄養」以外にも体に良いことが3つある
様々な栄養素が含まれているせんべいは、実は食べると以下3つのような体に良いことがあります。
- たくさん噛むことができる
- グルテンフリー
- 「α化」で消化を助けてくれる
上記3つについて解説していきましょう。
たくさん噛むことができる
せんべいは他のお菓子よりも硬いので、たくさん噛むことができ、以下のような嬉しいことが期待できます。
- 胃腸への負担を和らげる
- 歯の病気予防につながる
- 脳の機能を高められる
- 肥満予防につながる
よく噛むことで、消化酵素のアミラーゼを含むだ液の分泌が促されるため、胃腸への負担を和らげられることに。
さらに、だ液には細菌と戦う酵素が含まれているので歯の病気予防にもつながるうえ、咀嚼回数を増やすことで血行が良くなって脳の機能を高められるといわれています。
また、たくさん噛むとゆっくりと食事を楽しめるので、食べ過ぎによる肥満防止効果も見込めるでしょう。
グルテンフリー
グルテンフリーとは、小麦粉に含まれる粘性物質を含まない食品のことであり、お米からできているせんべい(醤油などの調味料を使用していないもの)も該当します。
現在、グルテンフリーが注目されているのは以下の魅力が考えられているから。
- 食べ過ぎを防げる
- すぐにお腹が空くのを防げる
グルテンには中毒性があるといわれているので、いつものおやつをクッキーからグルテンフリーに該当するせんべいにすれば、食べ過ぎを防げるかもしれません。
また、グルテンを含む小麦食品は消化・吸収が早く、すぐにお腹が空いてしまうデメリットも。
腹持ちが良くて食べ応えのあるせんべいは、まさにおやつの鉄板ですね。
「α化」で消化を助けてくれる
α化(アルファ化)とは、米などに入っているでんぷんへ水と熱を加え、分子を分解しやすい状態にすること。
つまり、α化がされている食品は、でんぷんの分解がされやすくなっているため、胃に負担をかけづらいといわれています。
せんべいは、このα化からさらに加熱して焼き上げたお菓子です。
手軽に食べられて消化もしやすいせんべいなら、毎日のちょっとしたご褒美にもぴったりでしょう。
栄養のあるせんべいを食べたい人に!おすすめの商品
「美味しくて栄養も簡単にとれるせんべいを食べたいな」という方向けに、こちらではおすすめの商品を2つ紹介します。
自分へのおやつを探している方は、どんなせんべいなのかチェックしてみてください。
竹の子せんべい
「竹の子せんべい」は、「三軒茶屋おかきあられの大黒屋」でずっと愛され続けているせんべいです。
醤油・ごま・からし・ざらめ・海苔と5種類の味をこの商品だけで楽しめるので、1度に様々な栄養素をとることができます。
例えば、ごまには骨や歯の主要成分であるカルシウムが、海苔には髪の健康を保つビタミンAが含まれているのです。
国産うるち米を使用した噛みごたえのある堅焼きせんべいを、ぜひ一度味わってみてください。
チトカラあら井の山椒せんべい
「チトカラあら井の山椒せんべい」は、老舗うなぎ割烹で使われる山椒を混ぜ合わせたせんべいです。
山椒に含まれている辛み成分には、胃腸の働きを活発にして食欲を増進させる効果が期待できるので、栄養もとれるせんべいを食べたい方におすすめ!
ピリッと爽やかな辛みで、普段のお茶請けはもちろん、晩酌のお供としても活躍してくれますよ。
まとめ
今回は、せんべいの栄養についてとことん解説しました。
せんべいには、たんぱく質や脂質など様々な栄養素が含まれており、毎日のおやつにぴったりです。
さらに、「たくさん噛むことができる」「グルテンフリー」など、体に嬉しいこともたくさんあるので、美味しいせんべいを食べながら楽しく栄養を摂取しちゃいましょう。